アレルギー治療薬について(ザイザル・アレグラなど)

ザイザルの成分の効果と副作用

ザイザルの成分の効果と副作用

ザイザルはレボセチリジンを主成分とする抗ヒスタミン剤です。
花粉症やアレルギー症状に対して効果を発揮します。
ザイザルは先発品の大きな副作用としてあげられる眠気を軽減するために開発された薬で2010年に発売されています。

レボセチリジンのアレルギーに対する作用機序としてはアレルギーの原因となるヒスタミン受容体の働きを抑制することで症状を緩和するというものです。
元来の目的である副作用の改善はできたのですが効果はやや低くなってしまいました。
しかしいくつかある抗ヒスタミン剤の中においては効果は上位に位置しています。

ザイザルの使用目的としては花粉症が原因で起こる鼻炎、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状の緩和、蕁麻疹、湿疹、皮膚炎、搔痒、などであり、即効性と持続性に優れている薬でもあります。
湿疹や皮膚炎に対する有効性は66パーセント、慢性蕁麻疹に対しては77パーセントと抗ヒスタミン薬の中でもかなり優れています。

もちろん薬剤には効果もあれば副作用もあります。
その副作用を多い順にあげてみますと眠気、傾眠、頭痛、疲労感や倦怠感、口渇、吐気などがあります。
服用することで肝臓や腎臓に負担をかけることにもなるので持病のある人は注意が必要です。
希ですがアナフィラキシーショックも忘れてはなりません。

レボセチリジンは眠気の原因となる脳内ヒスタミンに作用しない第二世代と呼ばれる抗ヒスタミン剤ですが、個人差はありますが、それでも眠気が強くでる可能性もあります。
添付文書には運転や危険を伴う作業をしないように記してあります。

ザイザルは一日1回の服用で効果が持続します。
使用に関しては錠剤は7才以上の子供にも使用可能で、乳幼児に対しては0.05パーセントシロップが6か月以上の乳幼児で使用可能となっています。

眠気対策として就寝前の服用が推奨されています。
ザイザルは服用後1時間程度で効果が出現するという事を踏まえて血中濃度が最も高くなる服用後1から2時間が眠気も最も強い時間帯となり、薬剤の半減期が7時間程度とされていることから眠気もこの時間帯から段々と少なくなってきます。
つまり、睡眠時間を眠気の出る可能性のある時間を当てるという方法が賢明な服用法となります。

ザイザル(レボセチリジン)服用中の授乳は安全?

どういう薬剤にしろ妊娠中や授乳中は使用に不安がつきまとうでしょう。
ではレボセチリジンは授乳中に服用しても大丈夫かということになります。
結論から言うと主治医に相談しましょうということになります。

ザイザルの主成分であるレボセチリジンは胎児や母乳にどのような影響を与えるのかということを記していきます。
妊婦に対しては「治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ投与する」ということになっているようです。
その根拠として「ラットによる動物実験でレボセチリジンは胎盤を通過する」という報告があるからという事です。

授乳中の場合、メーカーの説明書によるとザイザルを服用中は授乳を中止すること、と記されています。
レボセチリジンはヒトの乳汁中に行こうすることが報告されているそうです。

このように文面にすると危険度が高いように思いますが、海外の判断基準をみてみると「比較的安全」の部類に分類されています。
妊娠・授乳中の薬の安全性・危険度・影響の基準表に基づいた分類法です。
5段階の中で2番目に位置しており、それが「比較的安全」という判断です。
レボセチリジンが人の乳汁中に移行するという報告について「少数例の研究に限られるが乳児に対する有害報告なし。
リスクの可能性はあるが根拠はほとんどない」と記されています。

日本の場合、少しでも胎盤を通して胎児に届くとか母乳に移行するというデータがあれば「服用を中止する」という判断になるようですが、実はその量はごくわずかしかなかったり、赤ちゃんに影響を及ぼすことはなかったりということがほとんどです。
しかしそのあたりの判断は自分ではなかなか難しいものです。
ザイザルは処方薬であり、市販はされていません。
不安な面があれば主治医に率直に相談してみるとよいでしょう。
またどうしても症状が酷く辛いようであったり、ザイザルの使用に不安が強いようであれば一時的にミルクに置き換えるという選択肢もあります。